栃木の食と農

GAP(農業生産工程管理)への取組み

 安全な農産物を消費者に提供するためには、生産資材(種苗、農薬、肥料等)の使用方法、さらに水や圃場、作業者の衛生問題などの様々な危害要因があることを理解し、対策を実践していく必要があります。

 また、農業の持続的な発展のためには、生産の安定、周辺環境への負荷軽減、農業者の労働環境改善などについても取り組まなければなりません。

 その取り組みがGAPです。GAPは農薬の適正使用を中心とした生産履歴記帳運動に加え、下記の通り、環境や生産者の労働状況にまで範囲を拡大し、もっと安全・安心といえる取り組みです。

 2017年3月末で全国のGAP取組産地は4,391。うち栃木県は1010産地であり、さらに拡大中です。

GAP(農業生産工程管理)の取組み内容

栃木県GAP規範
(GAPの実践のために必要となる具体的な取組項目)
安全な農産物の生産
(栃木県農産物の安全品質を高める)
環境の保全
(農産物の生産に伴う環境負荷を軽減する)
作業者の安全確保
(農業従事者の健康被害を防止する)
  • 農薬使用基準順守
  • カドミニウム濃度・かび毒汚染等の低減対策
  • 水質基準
  • 病原性微生物汚染対策
  • 収穫後の農産物の管理
  • 異物混入対策
  • ほ場環境確認と衛生管理
  • 農薬による環境負荷の低減対策
  • 肥料による環境負荷の低減対策
  • 土壌管理
  • 廃棄物の適正処理
  • エネルギーの節減対策
  • 特定外来生物の適切な飼育管理
  • 機械・施設・容器等の衛生管理
  • 危険作業等の把握
  • 農作業従事者の制限
  • 服装及び保護具の着用
  • 機械等の導入・点検・設備・管理
  • 機械等の適正な使用

※GAP=農業生産工程管理(Good Agricultural Practice)

GAP(農業生産工程管理)の取組み内容